筑波大発スタートアップ、バイオ化学品量産へ1.5億円の資金調達を実施

バイオ化学品の量産に取り組むBioPhenolics株式会社が、ANRI GREENから1.5億円の資金調達を実施し、人材採用と研究開発を加速させることを発表しました。

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筑波大発スタートアップ、バイオ化学品量産へ1.5億円の資金調達を実施
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バイオ化学品の量産に取り組むBioPhenolics株式会社が、ANRI GREENから1.5億円の資金調達を実施し、人材採用と研究開発を加速させることを発表しました。

BioPhenolicsは、スマートセル開発技術を用いて、非可食バイオマスから芳香族バイオ化学品のバルク生産に取り組んでいる企業です。従来の石油由来の工程を脱却し、脱炭素社会を実現することを目指しています。筑波大学の教授である高谷直樹氏と、大手化学メーカーやバイオスタートアップでの量産化の成功経験がある代表の貫井憲之氏によって、2023年2月に設立されました。

今回調達した資金により、つくば市東光台に新たな研究所を開設し、芳香族バイオ化学品の量産技術立証のための設備を導入することで、キロ単位のサンプルを提供できる体制を確立します。BioPhenolicsは、技術の社会実装に向けて、大企業との協業を通じてベンチスケールでの実証実験を進めるとともに、経営人材を獲得する予定です。

投資家であるANRIの鮫島昌弘氏は、バイオものづくりへの関心が高まり、大型の投資が実行されている現状を指摘。BioPhenolicsの量産経験と技術シーズを組み合わせることで、量産化の壁を突破できる可能性を信じて投資したとコメントしています。BioPhenolicsのCEOである貫井憲之氏は、創業間もない同社の技術を信じて投資を決定したANRIに感謝の意を示し、資金を元にバイオ芳香族化学品の量産技術開発を進めていく旨を述べました。

《編集部》