サントリー、農業廃棄物からコーヒー風飲料を生産する米スタートアップに出資

サントリーホールディングス株式会社は、ATOMO COFFEE, INC.に出資しました。

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サントリー、農業廃棄物からコーヒー風飲料を生産する米スタートアップに出資
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サントリーホールディングス株式会社は、ATOMO COFFEE, INC.に出資したことを発表しました。ATOMO COFFEEは、米国・シアトルに拠点を置き、農業廃棄物をアップサイクルすることによって、コーヒーに似た香味の飲料を開発および生産するスタートアップ企業です。デーツの種やチコリーの根など、これまで廃棄されてきたものを原料とし、粉砕した後にほかの植物由来の成分を補い、分子組成をコーヒーに近づけることにより、科学的にコーヒー・フレーバー飲料を生産しています。

消費者の環境配慮に対する意識が高まり、嗜好性飲料分野においてもエシカルな商品へのニーズがより高まっていくと想定されます。高度なバイオテクノロジーのもとでアップサイクル素材を用いた同社の商品は、消費者の嗜好の多様性に応える一つの選択肢となるものです。サントリーグループは、エシカルで先進的な取り組みに共感し、出資を決定しました。現在、米国で商品を展開しているATOMO COFFEEに対し、今後は事業エリアの拡大とともにエシカルな飲料の体験提供の場へと展開していくことにも期待を示しています。

サントリーの未来事業開発部は、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)機能を有する部署として、スタートアップ企業との連携を推進しています。海外を中心に事業を行うスタートアップ企業への出資は、今回が2件目です。今後も、既存事業でのイノベーションや新たな成長領域創出の加速を目指し、活動を強化していくとしています。

《編集部》