イギリスとアメリカを拠点に航空機の脱炭素化に取り組むZero Aviaは11月27日、総額 1 億 1,600 万ドルのシリーズ C 資金調達ラウンドを完了したと発表しました。本ラウンドには、英国インフラ投資銀行(UK Infrastracture Bank)、エアバス、Barclays Sustainable Impact Capital、NEOM Investment Fund (NIF)などが参加しており、大型機向けのクリーンエンジン開発に向けた研究開発を進めるための資金として活用される見込みです。
英国を発着する国際線及び国内線からは約3,800万トン以上のCO2が排出されており、2050年には英国のCO2排出量の1/4が航空から排出されると予測されています。
同社はこれに対して、今回の資金調達は「今後10年間で英国の航空機を脱炭素化することにより、2050年までに航空を脱炭素化するという政府の目標を支援するものである」と発表しています。
ZeroAviaのVal Miftakhov氏は、「英国インフラ投資銀行のような卓越した投資家による今回の支援は、私たちが初の商業的ゼロエミッション飛行を実現し、英国が実質的な輸出の可能性を実現するのに役立つでしょう。今後数年間、彼らと協力できることを楽しみにしています」とコメント。
英国インフラ投資銀行のIan Brown氏は「これは、CO2排出量に実質的な影響を与え、発展するグリーン水素エコシステムの最前線に英国を位置づける可能性を秘めた、世界初の技術を我々が支援した素晴らしい例です。」とコメントしています。