日本郵政株式会社と日本郵便株式会社、そして株式会社パワーエックスは、カーボンニュートラル社会の促進に向けた協業について、合意書を締結しました。協業の一環として、パワーエックスが提供する大型蓄電池「PowerX Mega Power」を岡山郵便局に導入します。
2050年のカーボンニュートラル化の実現に向けて、日本郵政グループが具体的な目標として掲げているのは、2030年度までに温室効果ガスの排出量を2019年度比で46％削減することです。同グループでは、特に、約2万4千局の郵便局を活用した地域のカーボンニュートラル化を推進していくことが重要だと考えています。
一方、パワーエックスは、「安定供給（需要と供給のマッチング）」という再生可能エネルギーの課題に対して、大型蓄電池の製造・販売、EVチャージステーションのサービス展開、電気運搬船の開発・製造および再生可能エネルギーといった電力供給事業を展開している企業です。蓄電池などを活用し、電力について「溜める」「運ぶ」「使う」を総合的にデザインすることで、再生可能エネルギーの爆発的な普及を目指しています。
今後は、双方が有する経営資源・ノウハウを活用した取り組みを通じて、日本のカーボンニュートラル化に貢献していきます。具体的には、郵便局における大型蓄電池を活用した電力最適化サービスの導入や、郵便局における再生可能エネルギー電力の利用促進などを計画中です。
本合意にもとづき、日本郵便は、2024年8月以降に岡山県総社市にある岡山郵便局において、パワーエックスが提供する大型蓄電池「PowerX Mega Power」を活用した電力最適化サービスを導入します。大型蓄電池の最適運用に向けて、電力取引市場の変動と郵便局の電力需要の変動に合わせた最適なタイミングでの蓄電・放電を実施。日中の太陽光電力を蓄電池にためて夜に供給するオフサイトPPAにより、再生可能エネルギーを中心とした電力供給を組み合わせます。本取り組みでは、年間約1,000トンの温暖化効果ガス排出量の削減および電力コストの削減を目指します。結果を踏まえ、さらなる展開を検討する計画です。
