丸亀を展開するトリドールなど4社が基本合意を締結 廃食用油を国産SAF原料へ

トリドールHDと日揮HD、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYの4社が、廃食用油を国産航空燃料の原料として供給することで相互に協力する基本合意書を締結しました。

企業動向 サプライチェーン
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株式会社トリドールホールディングスと日揮ホールディングス株式会社、株式会社レボインターナショナル、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYの4社は、廃食用油を国産航空燃料の原料として供給することで相互に協力する基本合意書を締結しました。

国産航空燃料SAFは、廃食用油などを原料としてCO2排出量を削減するエネルギーです。日本では、2030年までに国内航空会社の燃料使用量の10%をSAFに置き換える目標が掲げられています。

トリドールHDは、丸亀製麺など約20種の外食ブランドを展開する企業です。年間では、約600トンの廃食用油を出しています。今回の合意に基づき、トリドールHDは一部の廃食用油をレボインターナショナルに引き渡します。レボインターナショナルはSAFFAIRE SKY ENERGYのSAF製造装置向けに店舗での廃食用油を収集し、SAFを製造します。

4社は今回の基本合意を通じて、廃食用油を原料とする国産SAFのサプライチェーンの構築を加速していく予定です。

トリドールHDの取り組み

トリドールHDは「食の感動で、この星を満たせ。」をスローガンに掲げ、持続可能な社会を実現するために積極的な事業展開を行っています。マテリアリティの一つとして「資源の循環」を特定し、食品リサイクル率30%をKPIに定めて食品リサイクルに取り組んでいます。

具体的には、天ぷらの揚げカスに含まれる油を搾る機械「天カス絞り機」を丸亀製麺の一部店舗に導入して、1日平均約5リットルの油を絞って再利用するなど、これまでも廃食用油の9割をリサイクルしてきました。

国内資源循環による今回の取り組みは、業界の垣根を超えて「共助」することにより、これまでには無いシナジーを創出し、これからの外食産業の「可能性」を示すものと考え、推進しています。

《編集部》