キリンビール、ヒートポンプ導入拡大で年間約489トンのGHG排出削減へ

キリンホールディングス株式会社のグループ会社である、キリンビール株式会社は、福岡工場のヒートポンプ導入範囲を2023年11月より湯製造工程に拡大します。

テクノロジー エネルギー
キリンビール、ヒートポンプ導入拡大で年間約489トンのGHG排出削減へ

キリンホールディングス株式会社のグループ会社である、キリンビール株式会社は、福岡工場のヒートポンプ*導入範囲を2023年11月より湯製造工程に拡大します。本取り組みにより、製造に使用するエネルギーのさらなる省エネルギー化を実現し、年間約489tのGHG排出量を削減します。

*ヒートポンプ:気体を圧縮・膨張する操作によって熱を移動させて加熱するシステム

キリングループは、 「キリングループ環境ビジョン2050」で掲げる、2030年の中期目標において2030年までに2019年比でグループ全体のScope1とScope2の合計を50%、Scope3を30%削減を目指しており、さらに2050年までにバリューチェーン全体のGHG排出量をネットゼロにすることを目標としています。

2015年以降キリンビール国内6工場にヒートポンプを導入し、年間約4,800tのGHG排出量を削減しています。このうち、GHG排出源の大部分はビールづくりの工程で重要な、加熱に使うエネルギー源である「化石燃料」です。キリングループは、ヒートポンプを活用してエネルギー効率を高めることで省エネルギーを実現するとともに、エネルギー源の「電力」へのシフトも進めていきます。その上で、購入電力の再生可能エネルギー化も進めることで、2050年までのネットゼロ実現を目指します。

《The Green Economy編集部》