自然電力、新会社Shizen Connectを設立しVPP事業を加速

自然電力株式会社は、2023年10月に100%子会社「株式会社Shizen Connect(シゼンコネクト)」を設立します。

企業動向 ビジネス
自然電力、新会社Shizen Connectを設立しVPP事業を加速

自然電力株式会社は、2023年10月に100%子会社「株式会社Shizen Connect(シゼンコネクト)」を設立します。Shizen Connectは蓄電池や電気自動車(EV)、EV充電器などのエネルギー機器を集合制御し、発電所と同等の機能を提供する「VPP(仮想発電所)」事業などを行う子会社です。

今回の分社化により、Shizen Connectが展開するエネルギーテック事業のさらなる加速のためのデジタル人材の獲得及びデジタル人材がより活躍しやすい組織づくり、パートナー企業との資本提携の促進を図ります。

自然電力は、これまでにもVPP事業を展開してきました。2018年より、IoT技術と人工知能(AI)を活用し、再エネ発電設備や蓄電池・EV・EQなどのエネルギーリソースを集合的に制御するアグリゲート・エネルギー管理システム「Shizen Connect」を開発しています。

経済産業省のVPP関連の実証事業には、5年連続で採択。実証事業を通じて「Shizen Connect」の機能や精度を増強し、2023年5月に国内最多の家庭用蓄電池メーカーとの協業によるVPPサービスを実現し、東京ガスの節電キャンペーンに採用されました。

新会社では再エネ発電設備や蓄電池等様々な機器をつなぐことで、需要家や電力関連事業者、そして電力システム全体に役立つ制御を創出していきます。小売電気事業者や電力関連機器メーカーなど、パートナー企業のVPP事業を支援することも重視し、資本提携も含む連携強化を加速させます。

また、2023年度内に資金調達ラウンドを設定する予定です。2030年までに、パートナーとともに1GWのVPPを構築し、売上高100億円を目指します。自然電力と子会社Shizen Connectは、とともに今後も脱炭素化社会の実現に向けた貢献を続けていきます。

《編集部》