三菱造船、脱炭素化に貢献するLNG燃料ガス供給システムを12基受注

三菱重工グループの三菱造船株式会社は、今治造船株式会社から舶用高圧式二元燃料エンジン向けのLNG燃料ガス供給システム「FGSS」の受注を12基受けました。

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三菱造船、脱炭素化に貢献するLNG燃料ガス供給システムを12基受注

三菱重工グループの三菱造船株式会社は、今治造船株式会社から舶用高圧式二元燃料エンジン向けのLNG燃料ガス供給システム「FGSS(Fuel Gas Supply System)」の受注を12基受けました。

今回受注したのは、今治造船グループで建造するLNG燃料自動車運搬船9隻とLNG燃料バルクキャリア3隻に用いる装置で、2024年春から順次納入される予定です。これまでの納入分を合わせると、自動車運搬船15隻、バルクキャリア3隻となり、計18基のFGSSを納入することになります。

FGSSは、省スペースかつメンテナンス性に優れた機器モジュール設計によるカーゴスペースの最適設計や、顧客の要望に応じてカスタマイズ可能な独自の制御装置の採用などにより、優れた操作性と安全性を両立する製品です。

また、今回のFGSSの搭載を予定しているLNG燃料自動車運搬船向けに、今治造船が製造中のLNG燃料タンクを採用することが決まっています。三菱造船は、このLNG燃料タンク製造も合わせてサポートしています。

三菱造船は、グループ全体で取り組んでいるエナジートランジションの一環として、LNG燃料船の建造に携わる顧客にFGSSを提供し、船舶の付加価値と競争力を向上させることを目指しています。また、LNG燃料船の普及による温室効果ガス削減を通じて海事業界における脱炭素化を推進し、カーボンニュートラルの実現および環境負荷低減に取り組んでいきます。

《編集部》