CDP、企業の気候データを公開 行動不足が浮き彫りに

CDPが、これまでCDPを通してCO2削減などの気候変動対策を開示した企業をトラックした「CDP Corporate Environmental Action Tracker(CEAT)」を発表しました。

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CDP、企業の気候データを公開 行動不足が浮き彫りに

CDPが、これまでCDPを通してCO2削減などの気候変動対策を開示した企業をトラックした「CDP Corporate Environmental Action Tracker(CEAT)」を発表しました。

CRATは、世界の16%にあたる約10,000社の企業からデータを収集。FTSE100企業の91%、S&P500企業の82%も含まれています。ディスクロージャー、ガバナンス、目標設定、戦略と移行計画、目標達成、目標の影響など、6つの重要なステップをカバーすることで、企業の気候変動対策や排出削減の取り組みについて包括的な情報を提供しています。

主な調査結果

CDPによると、データを開示している企業のうち排出削減目標を設定いしているのは60%にとどまりました。さらに、信頼性のある気候変動計画を公開している企業はわずか81社のみで、目標設定とそれに伴う具体的な行動計画が不足していることを示しています。

加えて、公開された企業の目標では、パリ協定の1.5℃目標に達することはできず、2050年までに見込まれる排出削減のギャップは中国とアメリカの現在の排出量に相当します。

セクター別では、航空、船舶、産業セクターが排出削減の開示においてリーダーシップを発揮しており、農業、廃棄物、小売およびサービスセクターでは透明性が不足しているとのことです。

CEATの発表にともないCDPは、1.5度に沿った科学的根拠に基づく目標の開示数は年々増加傾向にあるものの、温暖化を1.5度に抑えるのに十分な排出量を削減できていないとし、CDP創設者のポール・ディキンソン氏は以下のようにコメントしました。

「私たちは20年以上にわたり、情報開示の役割を変化を促す意思決定に不可欠なツールとする活動をしてきました。(中略)トラッカー(CEAT)は、世界の排出量の5%に当たる開示企業の24%しか目標達成の目処が立っていないことを明らかにしました。残り時間が少なくなりつつある今、私たちはトラッカーを世界のデータ利用者の手に委ね、透明性を高めることを明確なメッセージとして送りたいと考えています。」

CDPとは
CDPはイギリスで設立されたNGO団体です。世界中の企業に対して気候変動に関する取り組みの情報収集と公開を行っています。
CDPでは質問書を世界の大企業に対して送付し、その回答をスコアリングして公開しています。

《The Green Economy編集部》