製造業におけるSDGs実態調査 7割がSDGs実施

株式会社マーケライズは、製造業界の営業・販促におけるSDGsの取り組みに関する調査を実施、結果を発表しました。

データ・リサーチ データ
製造業におけるSDGs実態調査 7割がSDGs実施
  • 製造業におけるSDGs実態調査 7割がSDGs実施
  • 製造業におけるSDGs実態調査 7割がSDGs実施
  • 製造業におけるSDGs実態調査 7割がSDGs実施
  • 製造業におけるSDGs実態調査 7割がSDGs実施
  • 製造業におけるSDGs実態調査 7割がSDGs実施

株式会社マーケライズは、製造業界の営業・販促におけるSDGsの取り組みに関する調査を実施、結果を発表しました。

調査結果としては、SDGsの取り組みがある企業は約7割で、取り組みがない企業の理由は人手不足や資金不足、経済活動を優先したいなどがあるようです。

SDGsなどの取り組みがある企業は約7割

Q.貴社でSDGsの取り組みはありますか、ある場合はその内容をご存じですか。

Q.SDGsに取り組んでいない場合は、その理由をお選びください。

約7割の企業がSDGsの取り組みがあると回答、ないとの回答は3割でした。取り組みがない企業のうち、約6割はマンパワー不足、経済活動を優先したい、資金不足を理由に挙げており、必要性を感じないという回答は11%だったため、多くの企業では「取り組みたくても取り組む余裕がない」ことがわかります。
また、「なにをすればいいかわからない」という回答も22%あり、具体例の提示や実績が共有されると、より取り組みの輪が広がるのではないでしょうか。

取り組みはターゲット7・8・9に集中

Q.展示会に出展・参加することで、SDGsのどの目標に貢献できると思いますか。(※複数回答可)上位10項目

Q.マーケティング活動において、SDGsのどの目標に貢献できると思いますか。(※複数回答可)上位10項目

Q.営業活動において、SDGsのどの目標に貢献できると思いますか。(※複数回答可)上位10項目

展示会、マーケティング、営業活動の中で、SDGsのどの目標に貢献できるかという問いに対して、製造業ならではの「7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」、「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」や、企業として目指しやすい「8.働きがいも成長戦略も」という回答が多く見られました。

製造業がSDGsに取り組むうえでの課題

「SDGsに取り組んでいる」と回答した企業の具体的な事例としては、「電力消費量削減機能や、消耗品使用量削減の機能を搭載した新製品の開発」、「減プラパッケージの販売」などの、環境に配慮した取り組みが多く見られました。他にも、「社内教育の充実」、「男女関係のない育休制度の導入」や「安全な労働環境の実現」など、企業により取り組み内容はさまざまです。

一方、「SDGsの取り組みにあたり困っていること」について多かった回答は、「何をすればいいのかがわからない」でした。何がSDGsに繋がるのか、日常業務の中で何をすればいいのかが不明で取り組めていない企業も多いようです。具体的な取り組み例が共有されれば、SDGsに繋がる活動が、より日常的に意識されるようになるかもしれません。また、「コストや手間が増える」、「効果が見えづらい」という意見も見られました。

SDGsに取り組む際にハードルになっていることでは、製造原価の上昇や賃上げの動きもある中で、環境に配慮した製品を作るのは難しいというコスト面や、掲げられた項目が多いので何に取り組めばよいかわからない、実務が忙しく手が回らない、目標や活動に対する達成感を得にくいなどの意見がありました。

一言コメント

製造業におけるSDGs取り組み実態調査の結果を紹介しました。製造業に限らず日本ではSDGs取り組みがまだまだ浸透しきっていない印象です。

調査結果からもわかるように、企業がSDGs対応に足踏みしてしまう大きな理由は「人手不足」と「コスト問題」があります。とくに潤沢な資金があるわけではない中小企業などは、リターンが明確ではないSDGsに投資することは難しかもしれません。今後取り組みが進んでいく中で、金銭的メリットが明らかになって、取り組みが加速されることを期待します。

《The Green Economy編集部》