双日とSIJが提携、カーボンクレジット事業やスタートアップ関連の協業を検討

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・脱炭素社会の実現

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双日とSIJが提携、カーボンクレジット事業やスタートアップ関連の協業を検討

双日株式会社と株式会社SDGインパクトジャパン(以下、SIJ)は、温暖化対策・低炭素事業の共同検討に向けた資本業務提携を発表しました。両社は、途上国での再生可能エネルギー事業を通じたカーボンクレジット創出事業や、脱炭素・循環型社会の実現に貢献するスタートアップ関連事業における協業について、検討を進めます。

また、本提携では、二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism、以下、JCM)の活用も視野に入れています。政府はNDC(国が決定する貢献)の削減目標へのJCM活用を決め、2030年までに累積1億t-CO2のJCMクレジット確保を目標に掲げました。民間主導型JCMの制度設計も進行中です。

双日は、2050年に向けた長期ビジョン「サステナビリティ チャレンジ」のもとに、自社と社会の持続的な成長に向けて、脱炭素社会実現への挑戦と、サプライチェーンを含めた人権尊重への対応を進めています。同社は、脱炭素社会や循環型社会を見据えたビジネスの強化、トランジション事業を含むエッセンシャルインフラの整備などを推進してきました。

一方、SIJは金融とサステナビリティの専門家が設立した、サステナブルファイナンスに特化した企業です。国内外のパートナーと共にサステナビリティに注目した運用戦略の組成・運営推進、サステナビリティ向上に貢献する事業のインキュベーションを実施。持続可能なアイデアやテクノロジーへのインパクトにつながる投資を通じ、人々と地球の持続可能な未来を創造することを目指しています。

双日とSIJは、本提携を通じて、脱炭素・循環型社会の領域で幅広い企業とのパートナーシップを築く方針です。SIJが強みとするサステナビリティ領域における革新的な技術を持つスタートアップ企業とのネットワークに、双日の国際的なネットワークを融合することによりオープンイノベーションの創出を目指し、サステナブル社会への移行に寄与する取り組みを促進するとしています。本提携により、両社が温暖化対策と低炭素事業の分野で新たなビジネスチャンスを創出し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを一層強化することが期待されます。

《編集部》