CDP2023、質問書への回答企業が24%増加するもAリストは全体の2%未満

・CDP2023で日本企業120社がAリスト入り ・花王と積水ハウスがトリプルAスコア獲得 ・回答企業増加も、Aリスト企業は13%増に留まる

データ・リサーチ データ

企業の環境に関する情報開示システムを運営する国際的な非営利団体CDPは、気候変動、フォレスト、水セキュリティに関する質問書への回答をもとに21,000以上の企業をスコアリングした結果を発表しました。 

本発表によると、CDP2023の気候変動、フォレスト、水セキュリティの3分野において、世界的なリーダーとしてAリストに認められた企業は、全体の約2%にあたる400社に満たないことが明らかになりました。日本企業は約120社がAリストに名を連ねています。

2,300社以上が3種類の質問書に回答しており、2022年と比べるとほぼ3倍に増えました。その中で、トリプルAのスコアを獲得したのはわずか10社です。日本企業では、花王と積水ハウスの2社がトリプルA評価に輝きました。CDPは、環境問題は相互に関連しているため、企業は複数の問題に同時に取り組む必要があると指摘しています。

2023年度は質問書への回答企業が前年比24%増加したものの、Aリストに選ばれた企業の増加率は13%にとどまりました。今回の結果についてCDPは、情報開示する企業の数は増加しているものの、環境問題へのアクションの緊急性が高まる中で、より高品質で包括的なデータが求められるという見解を述べています。

CDPの結果は、環境問題に対する企業の姿勢を示す重要な指標であり、投資家や消費者にとっても、投資企業、商品やサービスを選択する判断材料となります。高評価を受けることにより、ビジネス展開においてポジティブな影響を及ぼすことも期待できます。今後も企業が環境問題への取り組みを強化し、持続可能な社会の実現に向けて積極的な役割を果たしているかという点は注視され続けるでしょう。CDP2024ではさらに多くの企業が質問書に回答することが予測され、今から対策を進めていく必要がありそうです。

《編集部》