CDPがAリスト企業を発表 花王、積水ハウスが3分野で最高評価

国際的な環境情報開示システムを運営する非営利団体CDPは、気候変動、フォレスト、水セキュリティの質問書を通じて報告された情報に基づき、世界中の企業をスコアリング、世界最大の環境データベースを保有しています。

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CDPがAリスト企業を発表 花王、積水ハウスが3分野で最高評価

国際的な環境情報開示システムを運営する非営利団体CDPは、気候変動、フォレスト、水セキュリティの質問書を通じて報告された情報に基づき、世界中の企業をスコアリング、世界最大の環境データベースを保有しています。2023年はCDPを通じて全世界の時価総額2/3超に相当する約23,000社(うち日本企業約2,000社)が情報を開示し、情報開示の包括性・リスク管理・高い目標設定・リーダーシップ等の情報から、独立した手法で企業を評価し、「A」~「D-(マイナス)」のスコアを付与しています。

日本企業では気候変動で109社(世界で349社)、フォレストで7社(世界で30社)、水セキュリティで36社(世界で101社)がAリストに認定されました。なかでも花王株式会社と積水ハウス株式会社はすべての分野で最高評価である「Aリスト企業」に選定されて、花王は4年連続のトリプルA獲得です。このトリプルA企業は全評価対象企業から10社のみ選定されます。

花王では、同社として初めてとなるバイオマスを熱利用するプラントを、スペインにあるケミカルの工場内に建設したほか、食器用洗剤「キュキュット」では、肉厚を薄くすることでプラスチック使用量を従来と比べて約40%*1削減した、ボトルタイプのつめかえ容器の販売、またパーム油の調達に関する活動を紹介するページ「パームダッシュボード」の作成などの取り組みが評価されたと考察。また、積水ハウスもZEH推進や木材調達ガイドラインの策定、ネイチャー・ポジティブの推進などが評価されたのではと見解を発表しています。

このほか、各分野のAリスト企業はCDPページから確認できます。

《The Green Economy編集部》