西粟倉村、再エネ100%の「百森でんき」をふるさと納税返礼品として提供開始 CO2排出量を年間約1.8トン削減

岡山県西粟倉村は、村内にある第二水力発電施設「みおり」により発電した再エネ100%の「百森でんき」を、西粟倉村のふるさと納税返礼品として提供開始したことを発表しました。

テクノロジー エネルギー
西粟倉村、再エネ100%の「百森でんき」をふるさと納税返礼品として提供開始 CO2排出量を年間約1.8トン削減
  • 西粟倉村、再エネ100%の「百森でんき」をふるさと納税返礼品として提供開始 CO2排出量を年間約1.8トン削減
  • 西粟倉村、再エネ100%の「百森でんき」をふるさと納税返礼品として提供開始 CO2排出量を年間約1.8トン削減
  • 西粟倉村、再エネ100%の「百森でんき」をふるさと納税返礼品として提供開始 CO2排出量を年間約1.8トン削減
  • 西粟倉村、再エネ100%の「百森でんき」をふるさと納税返礼品として提供開始 CO2排出量を年間約1.8トン削減
  • 西粟倉村、再エネ100%の「百森でんき」をふるさと納税返礼品として提供開始 CO2排出量を年間約1.8トン削減

岡山県西粟倉村は、村内にある第二水力発電施設「みおり」により発電した再エネ100%の「百森でんき」を、西粟倉村のふるさと納税返礼品として提供開始したことを発表しました。本取り組みを通じて、利用者が家庭で使用する電気から発生するCO2を再エネ由来の環境価値でオフセットするとともに、域外からの資金流入を促進し、西粟倉村が目指す「脱炭素な村づくり」の一助となることを目指します。

利用のメリットとして、普段通りに電気を利用するだけでCO2の削減に貢献できることや、脱炭素先行地域である西粟倉村の持続可能な地域づくりに参加できることが挙げられます。また、大手電力会社より低価格で電気を使用できる場合もあり、実質負担額2,000円で寄付額に応じた電気代割引を受けることも可能です。さらに、ほぼ全国どこからでも利用できるため、居住者以外でも西粟倉村を応援できます。

ふるさと納税の利用で「百森でんき」に切り替えると、CO2の排出量が年間で約1.8トン削減される見込みです。西粟倉村は中山間地であり、土地の約9割が森林であるため、農作物の生産量が限られています。ふるさと納税による資金流入は、域外からの支援として重要であり、村の活性化や環境への取り組みの推進に役立っています。

ふるさと納税事業の開始時から、西粟倉村は「低炭素な村づくり」を使途のひとつとして掲げており、現在は「脱炭素な村づくり」へと変更しています。寄附金の使用用途は、村内の幼稚園・小学校・中学校やデイサービスセンターなどの建物の再エネ整備や断熱ガラス・高効率空調機の整備などです。また、主な移動手段が車という中山間地であるため、二酸化炭素を排出しない小型モビリティや電気自動車の導入にも取り組んでいます。

西粟倉村における小水力発電の歴史は古く、運用を開始したのは1966年です。豊かな森林と水という地域資源によりもたらされ、50年以上大切に受け継いできた「電気」を返礼品として提供することで、さらなる関係人口を創出し、地域の活性化や環境への取り組みをより推進していくとしています。

《編集部》