DHL Expressは、SAF生産および低炭素化ソリューション事業を展開する米ワールドエナジー社と、SAF証書（SAFc）を活用して約6億6,800万リットルのSAFを購入する戦略的長期契約を、2023年10月19日に締結しました。2030年までの7年契約は、航空業界におけるSAF証書（SAFc）契約としては最長かつ最大級のものとなります。
今回の合意により、航空燃料のライフサイクル全体で約170万トンの二酸化炭素排出量削減が見込まれます。これは、アメリカ大陸におけるDHL Expressの年間約7万7,000回分の航空飛行を1年間カーボンニュートラル処理した場合に相当する量です。本契約は、DHLグループが目標に掲げる「スコープ1、2、3を通じて2030年までにグループの年間温室効果ガス排出量を2900万トンCO2e以下へ削減すること」の実現に向けた取り組みの一環となります。
SAF証書（SAFc）は、「ブックアンドクレーム」証拠保全（CoC）モデルを使用しており、燃料そのものから環境特性が分離されます。実際に燃料が供給されるのは、カリフォルニア州パラマウントにあるワールドエナジー社の製造施設に近い、ロサンゼルス地域の空港です。
DHL Expressはブックアンドクレーム方式により、SAF証書の購入を通して関連する排出削減量を利用し、GoGreen Plusサービスを購入した顧客に環境特性を提供します。また、ワールドエナジー社より購入するSAF証書はすべて、持続可能なバイオマテリアルに関する円卓会議（RSB）の持続可能性認証基準を満たしたもので、独立した登録機関を通じて全量の追跡が可能です。
