株式会社パワーエックスは、シリーズBラウンドの後半として、27.1億円の資金調達契約を締結したことを発表しました。7月に発表したシリーズB前半分を合わせると、計46.2億円の資金調達となります。
今回でシリーズBラウンドは完了となり、同社の累計資金調達額は約152.6億円に達しました。本ラウンドで調達した資金は、蓄電池製品の研究開発や国内最大級の蓄電池工場「Power Base」の製造設備導入費用などに活用する予定です。
シリーズBラウンド前半の調達完了を発表した7月以降も、パワーエックスの事業は順調に進捗しています。8月15日には岡山県にて、「Power Base」のモジュール工場の建物部分が竣工し、年内に稼働予定です。
蓄電池製品の販売事業では注文の案内を始め、東急不動産株式会社などが蓄電池システムを採用。蓄電池型超急速EV充電器の2モデルでは、国際標準規格CHAdeMOの最新プロトコル2.0.1認証を取得しました。
また、再生可能エネルギーの供給や電気運搬船事業にも取り組んでいます。ウエストグループとの協業により、合計200MWhの蓄電所および30MWの太陽光発電所を国内に開設する予定です。さらに、北海道室蘭市との連携協定を締結し、室蘭港を電気運搬船の拠点港とすることを検討しています。
今回はシリーズAからの既存投資家として、日本瓦斯株式会社、Frontive Holding、森トラスト株式会社、Japan Airlines & TransLink Innovation Fundが追加投資を実施。シリーズBラウンドからの新規投資家として、石油資源開発株式会社（JAPEX）、株式会社安川電機、NEC and Translink Orchestrating Future Fundが参加しました。
パワーエックスのさらなる成長を見込む投資家たちからは、自然エネルギーの普及や脱炭素化への貢献を期待するコメントが寄せられています。
