日本生命保険相互会社(以下、日本生命)は8月7日、ESG投融資の取り組みの高度化に関する内容をまとめた「ESG投融資の高度化について」を発表しました。
新基準ではすべての資産にESGレーティング(格付け)を付与し、評価の高い資産を投資資産として選定する「ポジティブ・スクリーニング」と低い企業を除外する「ネガティブ・スクリーニング」を実施します。
ポジティブ・スクリーニング
全資産に独自のESGレーティングを付与し、投融資判断へのESG要素の取り込みを強化します。これまでは主要な有価証券資産のみを対象としていたレーティング(格付け)ですが、新基準により株式、社債、国債、融資、不動産、外部委託などすべての資産クラスが対象となります。
レーティング(格付け)は「企業等のESGに関する取り組みが、中長期的に、企業価値等(持続可能な成長力/信用力)」に1. ポジティブ、2. 中立、3. ネガティブ、4. 大きくネガティブの4段階で評価されます。
ネガティブ・スクリーニング
日本生命は従来より、特定の兵器製造企業や石炭火力発電事業に対する投融資を禁止していました。
今回発表された新基準により禁止範囲が拡大され非人道性や健康被害、気候変動などに焦点を当てた以下の分野が禁止になります。

新たに追加された項目としてはパーム油関連企業やたばこ関連企業、ほかにも石炭関連プロジェクトや石油・ガス関連プロジェクトがあります。
このほか、テーマ別投融資の数量目標を引き上げると発表しました。テーマ別投融資を通して、年間335万トンの温室効果ガス(GHG)排出量削減に寄与し、140万人に生活に必要な水を供給、95万人に医療サービスを供給することを目指しています。