【イギリス】フットボール競技連盟、ネットゼロに約64億円を投資

イングランドサッカーを統括する競技連盟・The Football Association(The FA)が、ネットゼロ達成を目標に最大3,500万ポンド(約64億円)を投資する予定であると発表しました。

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【イギリス】フットボール競技連盟、ネットゼロに約64億円を投資

イングランドサッカーを統括する競技連盟・The Football Association(The FA)が、ネットゼロ達成を目標に最大3,500万ポンド(約64億円)を投資する予定であると発表しました。

The FAは7月6日、2028年までのサステナビリティ戦略「Playing for the Future」を発表し、以下の3つの計画を明らかにしました。

気候変動対策と脱炭素化を目指すSHOOT FOR NET ZEROでは、2040年のネットゼロ達成を目指し3,500万ポンド(約64億円)を投資する予定です。さらにCO2e排出量を2030年までに2019年比で50%削減、2028年までに電力使用量を30%、ガス使用量を20%削減するとしています。

資源利用の最適化分野のSAVE OUR RESOURCESでは、ウェンブリー・スタジアムとセント・ジョージ・パーク全体の資源消費量を削減し、より持続可能な活動を組織全体に根付かせることを目指しています。そのほか、リサイクルの最大化を通じて廃棄物が環境に与えるインパクトの最小化を目指します。

最後にMAKE AN IMPACTではサッカー界全体へインパクトを与えることが目標です。イングランドのサッカーを統括するThe FAは、クラブ、リーグ、そしてパートナーとともに、環境と社会の変革を推進するユニークな立場にあります。The FAは、今回発表した戦略を組織全体に浸透させるための枠組みを構築し、サッカー界全体の環境サステナビリティに対する意識と実践を高めるとともに、より広範な変革を支援するとしています。

The FAのマーク・ブリンガム最高経営責任者(CEO)はサステナビリティ戦略「Playing for the Future」の発表にあたり、「気候変動は現在における最も重大な課題の一つです。新しい5か年計画を通じて、サッカー界に前向きで有意義な変化を促していく」とコメントしています。

また調達・持続可能性責任者のルアイドリ・ダンは氏、ウェンブリー・スタジアムが規格団体ISOから最高の持続可能性評価を獲得するなど、FA協会は近年の持続可能性の成果を「非常に誇りに思っている」と述べたうえで、「さらなる進歩」が必要であると認め、「私たちの新しい戦略は、排出量の削減、資源消費の最適化、サッカー全体にわたる広範な変化の支援など、多くの分野に重点を置いています。持続可能性への取り組みが次の段階に進むことを楽しみにしています」コメントしました。

サステナビリティ戦略「Playing for the Future」は2年ごとに見直される予定です。

《ニシダ》