ゼロボード、三重県の自動車部品サプライチェーンCFP算定事業を受託

株式会社ゼロボードと株式会社レクサー・リサーチは三重県から委託を受け、自動車部品サプライチェーンのカーボンフットプリント(CFP)算定に取り組む実証事業を行うと発表しました。

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ゼロボード、三重県の自動車部品サプライチェーンCFP算定事業を受託
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株式会社ゼロボードと株式会社レクサー・リサーチは三重県から委託を受け、自動車部品サプライチェーンのカーボンフットプリント(CFP)算定に取り組む実証事業を行うと発表しました。「地域脱炭素経営支援共同事業体」として受託し、株式会社百五銀行を加えた3社共同で、同県の「令和5年度自動車部品サプライチェーンにおける製品単位CO2排出量算定・削減支援実証事業」を進めます。

本事業では、三重県から委託を受けた専門事業者と、自動車メーカー(OEM)と直接取引があるTier1事業者、Tier1と直接取引があるTier2事業者が連携して、CFP算定に関する課題や対応の方向性を整理し、県内の自動車関連企業へ展開することを目指しています。

Tier1事業者は、Tier2から調達する部品・原材料のCFPデータを連動させて自社が製造する製品のCFPを算定し、二次データとの比較・検証を行います。また、自社における省エネの取り組みやOEMとの直接のやり取りから得られた最新の知見を基に、Tier2に対してエネルギー生産性向上やCO2排出削減に資する情報共有や助言・支援を行います。

一方、Tier2事業者は、共同事業体やTier1の支援を受けながら、Tier1に販売する部品・原材料のCFP算定や自社工場の省エネ診断を実施します。CFP算定にはゼロボードが提供するGHG(温室効果ガス)算定・可視化クラウドサービス「zeroboard」を利用する予定です。また、ゼロボードが2022年に経済産業省から受託して行った、自動車製造業におけるCFP算定のモデル実証で得た知見も提供されます。

共同事業体は、三重県を通じて経済産業省や日本自動車部品工業会から得られるカーボンフットプリントに関する情報を参考に、事業を推進していきます。得られた成果や課題、今後の対応の方向性については報告書を作成し、成果発表会において一般公開する予定です。また、地域金融機関の視点で報告書作成に係る助言などを行うために百五銀行も事業に参画し、地域の事業者に対して、成果の展開を支援します。

本事業は、自動車部品サプライチェーンのCFP算定におけるモデルケースを構築する先駆的な取り組みです。共同事業体は、三重県内の自動車関連中小企業の競争力維持と強化、そして自動車業界のサプライチェーン管理と脱炭素化に貢献していきます。

《編集部》