アドビが「企業の社会的責任報告書2022」発表、100%再エネ化の目標は2025年

アドビ株式会社は、「企業の社会的責任報告書2022」を発表しました。

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アドビが「企業の社会的責任報告書2022」発表、100%再エネ化の目標は2025年
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アドビ株式会社は、「企業の社会的責任報告書2022」を発表しました。報告書では、同社の取り組みや、実施した社会貢献活動について紹介しています。

ソフトメーカーのアドビは、「従業員、プラットフォーム、クリエイティビティ、イノベーションという最大の強みを活かし、社内外で永続的な変化を起こし続ける」というコミットメントを掲げています。2022年には、世界各地のコミュニティに総額1億1,300万ドル以上(現金および現物)を寄付し、世界中の社員が計15万時間以上のボランティア活動を行い、8万9,000を超える団体を支援しました。

Adobe for All

アドビは、従業員が最大の資産であると考えてきました。「Adobe for All」は、誰もが受け入れられ、尊重され、インパクトを起こせる職場を作るというコミットメントを表しています。

2022年には、より多様な人材を確保し、インクルーシブな職場を築き、社外にインパクトを及ぼすためにパートナーのエコシステムを結集することで、多様性・公平性・インクルージョン(DEI)の取り組みを進めました。

取り組み(一部)

  • 過去2年間で、部長以上の役職に就く女性従業員の数は世界全体で50%増加、またアメリカでは黒人従業員の割合が63%増加しました。また、グローバルでの男女間同一賃金実現を5年連続で達成しています。

Creativity for All すべての人に「つくる力を」

あらゆる年齢やバックグラウンド、スキルレベルのクリエイターが、自らを表現するために必要なツール、スキル、プラットフォームにアクセスし、可能性を最大限に引き出し、ユニークで多様な視点を世界に共有できるよう、支援を行っています。

取り組み(一部)

  • 写真・デザインのオンラインツールである「Adobe Express」を、幼稚園児から高校生まで、世界全体で4,000万人以上子どもたちに無料で提供しています。

Technology to Transform

テクノロジーの影響を真剣に受け止め、倫理的で責任あるインクルーシブなテクノロジーの設計に取り組んできました。AI倫理、セキュリティ、プライバシー、信頼と安全、アクセシビリティ、サステナビリティなどの分野でアドビのイノベーションは大きな影響を与えています。また、サステナビリティと気候変動対策にも取り組んでいます。

取り組み(一部)

  • コンテンツ認証イニシアチブ(CAI)には、ソフトウェア、ハードウェア、メディア、NGO(非政府組織)、教育機関など、世界各地の1,000を超えるパートナーが加盟しています。偽情報に対抗すると同時に、コンテンツに帰属情報を付加することで、クリエイターが自身の作品のクレジットを受け取れるようにしています。

  • Acrobatなど、無料で提供するソフトを使用する際の環境負荷の抑制効果を算出します。これによりユーザーは、時間や資源、排出量、コストを削減できることに加え、サステナビリティの取り組みに関するデータやベンチマーク結果を得ることもできます。

  • Science-Based Targets(科学的根拠に基づく排出削減目標)の達成を支え、世界の気温上昇を1.5℃以下に抑えるため、アドビの世界全体の事業活動で100%再生可能エネルギー電力化を実現するという目標年を2035年から2025年に早めました。

  • 2023年3月、サンノゼの本社に新社屋「Adobe Founders Tower」を開設しました。当ビルは、この規模ではシリコンバレーで初めてとなる、再生可能な太陽エネルギーと風力エネルギーだけで駆動するオール電化の大型ビルです。

詳細は全45ページにわたる「企業の社会的責任報告書2022」で公開しており、同社は「持続可能な未来を築くことによって、クリエイティビティの力で世界を変えることに注力し続けます」と結んでいます。

《編集部》