商船三井、マレーシア国営企業と中国設計機関と共同開発のLCO2船でAiP取得

商船三井はマレーシア国営エネルギー事業会社PETRONAS、並びに中国の船舶設計機関SDARIと共同開発した液化CO2船について、設計基本承認を取得しました。

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商船三井はマレーシア国営エネルギー事業会社Petroliam Nasional Berhad(以下「PETRONAS」)、並びに中国の船舶設計機関Shanghai Merchant Ship Design & Research Institute(以下「SDARI」)と共同開発した液化CO2船(以下「LCO2船」)について、設計基本承認(Approval in Principle、以下「AiP」)を取得しました。

設計基本承認(Approval in Principle : AiP)とは、認証機関が基本設計を審査し、技術要件や安全性の基準を満足すると承認されたことを示すものです。

商船三井は2022年2月、PETRONASとの覚書を締結し、アジア大洋州地域におけるCCUS(Carbon Capture, Utilization and Storage)バリューチェーン実現に向けた最適な液化CO2輸送に関する共同検討を行ったことを発表しました。また、SDARIとの協力により、複数のLCO2船とLCO2 FSOのコンセプトデザインを完成させています。今回、コンセプトデザインの完成とAiP取得により、将来の輸送ニーズに柔軟に対応できるようになりました。

商船三井の塩津伸男専務執行役員は、「PETRONASとSDARIの協力のもと、バリエーション豊富なLCO2船とFSOのAiPを取得できたことを大変嬉しく思います。大型のLCO2船による輸送サービスの開発は、アジア太平洋地域におけるCCUSバリューチェーン実現に不可欠です。今回のAiP取得を通じて、液化CO2輸送事業への取り組みを更に加速させ、社会のGHG排出削減に貢献していきます。」と述べました。

PETRONASのAdif Zulkifli副社長兼上流部門CEOは、「LCO2船による液化CO2輸送はCCSバリューチェーンにおいて重要な役割を果たします。PETRONASはマレーシアにおけるCCSハブ実現を目指しており、今回のAiP取得を弾みに、脱・低炭素事業の取組みを更に強化させます。」とコメントしています。

《編集部》