農家向け脱炭素施策の収益化およびカーボンクレジットの流通サポート事業を展開する株式会社フェイガーと、ベトナムの大手IT企業FPT Corporationは、2023年12月1日にベトナムにおけるカーボンクレジットによるグリーン農業の推進に関する覚書を締結しました。
本プロジェクトの目的は、ベトナムの温室効果ガス排出削減と、農林業分野におけるGX（グリーントランスフォーメーション）技術の適用を加速することです。今回の協業において、FPTは創造ユニットの役割を果たし、ベトナム国内の農林業分野におけるGXエコシステムを拡大します。また、組織、企業、ベトナムの農民コミュニティをつなぐ役割も担います。農業・林業生産における管理の最適化、排出量の削減、効率向上のための技術ソリューションのアドバイスから実装まで、オールラウンドなサービスを提供していきます。
FPTは、ベトナムでGXを実現するための技術を促進するという使命と戦略を決定し、ネットゼロの目標を達成するために政府や組織に付随する技術的ソリューションのためのリソースと研究に投資し始めています。一方、フェイガーは、ベトナムの組織や企業がGXを加速し、プロジェクトの財源を確保するために、二国間クレジットメカニズム（JCM）のスポンサーソースに接続することを約束しました。同時に、日本の投資資金を農業プロジェクトに有効活用するための計画手法も共有します。
今回の発表にあたり、フェイガーのCEOである石崎貴紘氏は、今後はベトナムだけでなく東南アジア全域で事業を展開していきたいという意向を明らかにしています。
