九州大学発CO2回収スタートアップのJCCL、2億円を資金調達

二酸化炭素の回収・貯蔵技術の開発に取り組む株式会社JCCLは、インクルージョン・ジャパン株式会社、QBキャピタル合同会社およびCBベンチャーキャピタル株式会社から2億円の調達を実施しました。

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二酸化炭素(Co2)の回収・貯蔵技術の開発に取り組む株式会社JCCLは、インクルージョン・ジャパン株式会社、QBキャピタル合同会社およびCBベンチャーキャピタル株式会社から2億円の調達を実施しました。

JCCLは、独立行政法人科学技術振興機構(JST)のSTART事業の成果を基に設立された九州大学発のスタートアップ企業です。2020年12月に設立され、当初の経営計画を上回る結果を出し始めています。九州大学星野友教授の開発した特許を引き継ぎ、CO2回収・貯蔵技術を開発していきます。

今回の資金調達により、累計調達額は3億円となります。資金は、九州大学からの特許取得や顧客との共創で進めるCo2吸収装置開発・設計に活用する予定です。

同社は、Co2回収・貯蔵技術の重要性を認識し、独自のアミン含有ゲルを活用することで回収時のエネルギーコスト削減を達成。さらに、材料開発とプロセスシミュレーションによる最適化を行い、高性能かつ低コストなCO2回収・貯蔵装置を実現します。

インクルージョン・ジャパン株式会社の竹丸氏は、「脱炭素社会実現」が企業の行動規範として広まってきた現状に触れた上で、「脱炭素技術スタートアップとして、また、大学発スタートアップとしてロールモデルになることを確信した」と、出資を決めた思いを語っています。

また、起業前からSTARTの事業プロモーターとしてJCCLを支援してきたQBキャピタル合同会社の川太氏は、「今般、新たな経営者を迎え、投資に至ったことを大変嬉しく思っています」とコメントしていました。

JCCLは、二酸化炭素の回収・貯蔵技術を開発することで、カーボンニュートラル達成に貢献することを目指していきます。

《編集部》