伊藤忠商事株式会社は、JFEスチール株式会社、アラブ首長国連邦(UAE)鉄鋼最大手のEmirates Steel Arkan(以下「エミレーツ・スチール」)、Abu Dhabi Ports Group(以下、「ADPG」)と共に、低炭素還元鉄のサプライチェーン構築に向けた協業体制の構築に関する覚書を締結したと発表しました。
世界的にカーボンニュートラルの動きが加速する中で、鉄鋼業界においても脱炭素化への対応が喫緊の課題と位置付けられており、伊藤忠商事、エミレーツ・スチール、JFEスチールは低炭素還元鉄のサプライチェーン構築にコアメンバーとして参画し、プロジェクト候補地をアブダビとする詳細な事業化調査を共同で推進しております。
プロジェクト候補地であるアブダビの国営港湾管理及び土地開発事業者であるADPGは10の港湾、550㎢の経済/工業エリアを保有しております。また、ADPGはエミレーツ・スチール同様に、アブダビの国営投資会社であるADQ(アブダビ政府系持ち株会社)の子会社であり、エミレーツ・スチールの操業においても、原料輸入オペレーション業務を受託しています。
今回、本プロジェクトの港湾開発及び操業、土地のリース・サービス、関連のインフラ整備について、ADPGと協業体制を構築する事につき合意。伊藤忠はADPGとの協業により、プロジェクトエリアの確保、原材料購入・製品出荷における安定的な物流体制の構築を目指していきます。