株式会社日立製作所は、J-クレジットの認証・発行プロセスのデジタル化に向けて、2023年11月から本格的に実証を開始します。J-クレジットは、再生可能エネルギーの活用などによる温室効果ガスの排出削減・吸収量をカーボン・クレジットとして国が認証するもので、市場での取引や報告書への活用が可能です。
本実証では、太陽光発電を対象に、日立のサステナブルファイナンスプラットフォームの一部を適用し、IoTセンサーなどを使ったデータ収集から、ブロックチェーンを使ったデータの検証、J-クレジットの認証・発行まで、一連のプロセスのデジタル化に関する検証を実施します。2024年3月までに、実証効果の整理と、実際の運用に向けた計画の検討を行う予定です。
環境省の「令和5年度 J-クレジット制度に係るデジタル技術活用に向けた調査検討委託業務」の委託事業者であるデロイトトーマツコンサルティング合同会社の協力事業者に日立が採択されたことにより、今回の実証に取り組むこととなりました。日立は、これまでのJ-クレジット認証・発行およびカーボン・クレジット市場のシステム構築で培った知見を活かし、カーボン・クレジットの発行から流通までを一気通貫で行う仕掛けの実装にに貢献していきます。
