アサヒ飲料、国内初の「CO2を食べる自販機」を設置

アサヒ飲料株式会社は、三井不動産商業マネジメント株式会社が運営する「三井ショッピングパークららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真」に、「CO2を食べる自販機」を6月30日から国内で初めて設置することを発表しました。

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アサヒ飲料、国内初の「CO2を食べる自販機」を設置
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アサヒ飲料株式会社は、三井不動産商業マネジメント株式会社が運営する「三井ショッピングパークららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真」に、「CO2を食べる自販機」を6月30日から国内で初めて設置することを発表しました。

今回の設置をもって、自動販売機を活用したCO2の資源循環モデル構築に向けた実証実験を開始。大気中のCO2の吸収を可能とした新たな自動販売機を設置し、吸収したCO2を肥料やコンクリートなどの工業原料に活用することで、脱炭素社会の実現に貢献する国内初の取り組みです。

三井ショッピングパークららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真は、本年4月に開業し、関西エリアで注目を集める商業施設だ。本実証実験を開始するにあたって、三井不動産商業マネジメントが掲げる「持続可能な社会の実現」の理念と一致したことから、本自動販売機の設置を提案し、実現にいたりました。

自動販売機の庫内にCO2を吸収する特殊材を搭載した「CO2を食べる自販機」を6月から展開。通常の自動販売機は周辺の大気を吸いこみ、それを利用して商品を冷やしたり温めていますが、本機は庫内に搭載した特殊材が大気中のCO2のみを吸収する仕組みです。CO2を吸収しても自動販売機の稼働に影響はなく、大気中のCO2を吸収する木と同じような役割を果たすため、脱炭素社会の実現に貢献します。

1台当たりのCO2年間吸収量は稼働電力由来のCO2排出量の最大20%を見込んでおり、スギ(林齢56-60年)に置き換えると約20本分の年間吸収量に相当。実証実験では関東・関西エリアを中心に、CO2濃度が高いとされる屋内に加え屋外などさまざまな場所に約30台設置し、CO2吸収量や吸収スピードなどを比較・検証します。

《The Green Economy編集部》